薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街

灰色の街~紫のナイフ16~

俺は上原財閥の福社長殺害事件がおきてから標的が現れるかもしれないと思い、 死体の画像をみて犯人の特徴を調べた。 どうみても瞳の刺し方じゃない。 目は見開いていて、断末魔の表情を浮かべていた。 白いワイシャツに緩んだネクタイ。 紺色のスーツの上が…

灰色の街~紫のナイフ15~

「泉!元気やった?他の2人は何しとるんや」と俺は博昭に尋ねた。 IZUMIというバンドネームで活躍していた。 「ああ、別のバンド組んでVJSに出たよ。」と嬉しそうに言った。 「どっか飲みに行こう。」と俺は池袋の東口あたりの呑み屋を指定した。 「しかし懐…

灰色の街~紫のナイフ10~

「レイゾン・デートル」という名前のSMクラブに瞳を紹介してM女として俺は無理やりバイトさせた。 もうハロウィンが終わり、 また西野かんながその店の血なまぐさい匂いがするというからだ。 誰も客として女王様に調教させられるのを嫌がったからだ。 みんな…

灰色の街~紫のナイフ8~

由美子の説明が終わったあと、楓に呼び出された。 別室に行くとたくさんの事件のファイルが各本棚におかれてあった。 楓は自分の机がある引き出しの中から「アドラー心理学」の本と「アンフェアじゃない」という映画のブルーレイ1枚を渡された。 「気になる…

灰色の街~紫のナイフ7~

俺は結局スカウトマンとして今夜から働き、桐谷と競争する事にした。 なるべく巨乳の美脚を狙って声をかけたがすでに嬢やホステスとしてこれからお勤めする女性が多く、中々スカウトできなかった。 田舎っぽい服装の子を狙い、声をかけたら意外に釣れた。 店…

灰色の街~紫のナイフ6~

しばらく二人は仲良さげに話していたが、立ち上がって勘定をすませて喫茶店をでた。 俺も急いで勘定を払って店をでて二人を尾行した。 見つからないように。 かんなはあるキャバクラに案内されていた。 それを見届けてどういうことなのか、あとで追求するこ…

灰色の街~紫のナイフ5~

かんなはいつのまに俺の傍にきていて桐谷の写真を覗き「あら、いい男。そこ靖国神社でしょ」と長い茶髪を一つに束ねながら写真を俺の手から取ってしばらく見惚れていた。 「知ってる?パンクバンドのベーシストの愁二と解散したギャルバンがみたままつりに灯…

灰色の街~紫のナイフ4~

豹はスカウトマンの1人桐谷(きりや)に会いに行った。 彼を調べたら、ウヨクで毎年靖国神社へ参拝したりみたま祭りへの灯篭の奉納を忘れない程の国粋主義者だった。 何かというと「これは戦争だから」というのが口癖らしい。 彼は麻衣子のセフレで朔夜と3角…

灰色の街~回想2 香港編

瞳もまた雪乃のことで豹からもらったスカウトマン5人の画像を眺めながら香港での蓮と仲直りしたことを思い出した。 蓮が刑務所に入って半年が過ぎてると知って瞳が賄賂を全額負担して釈放を警察に求めた。 マヤと逃げたはずが蓮だけ捕まったらしい。 ゆゆは…

灰色の街~回想 香港編~

俺は、雪乃を脅した桐生会の奴らを消す為の準備をしながら凛や豹からの指示を待っていた。 西野かんなに会ったせいで京子と一緒に暮らした幸せな日々を思い出した。 体中にキスの雨を降らしたこともある。 愛しかった。 そして、謎のカンフー男まで思いだし…

灰色の街~紫のナイフ3~

「私、実はSEX依存症なの」と雪乃はうつむいてペリエを呑みながら打ち明けた。 凛は息を飲んだ。 雪乃が樹を愛しながらも、ファンレターの連絡先にメールをしてお気に入りの男性と会って、何人もの男性と肉体関係をもっていたのだった。 「樹には知られたく…

灰色の街~紫のナイフ2~

俺はアリサを裏切って流香と不倫している凛が許せなかった。 アリサを泣かす奴はたとえ凛でも許せない。 アリサはまだ気づいてない。 言うつもりもなかった。 高美に知られたらアリサに筒抜けになってしまう。 それだけは避けたかった。 凛は俺とアリサが昔…

灰色の街~新宿編~ハートロック~

凛は高美に頼まれた事柄で松田友美からも呼び出された。 尚樹の経営しているホストクラブの取材を持ち掛けられたから一緒にきてくれと。 そこは墨入りの半グレ上がりのホストが多いので有名だった。 常連客も極道の妻でシャンパンタワーでたくさん一晩で50…

灰色の街~新宿編~紫のナイフ~

俺はまたスマートフォンで高美に呼び出されてのこのこと会いにいってしまった。 別に未練があったからじゃない。 もう二人きりで会いたくなかったので凛と一緒にある日本料理店の待ち合わせの場所にむかった。 「鏡月」と書かれた暖簾をくぐって中に入ったら…

灰色の街~香港編・彼女と過ごした春2~

そのころ、瞳はひさしぶりに夢を見た。 ある島に瞳は一人、丘の中をさまよいながら歩いていた。 もう長い事歩き続けていた。 誰もいない。 白いドレスを着ていた。 何かが足りないー。 彼自身、なぜ歩き続けているのかわからない。 霧が深く立ち込めていた。…

灰色の街~サイドストーリー9~薫とヨシキの出会い

薫は美術教師との不倫の末に恋が破れ、絶望した。 三上先生ー。彼は奥さんとは一年前から別居していて冷え切った関係にあった。 絵のモデルになったことがきっかけで3か月だが濃密な時間を過ごした。 初めての相手だった。 ラブホテルで逢引きを繰り返した…

灰色の街~サイドストーリー~友也の苦悩~

友也は18になった頃、まだ薫とつきあっていた。 特に理由もないのに急に眩暈がしてよく倒れてしまうことがあってよく薫達を心配させた。 保健室に運ばれた。 失神したのだ。 保険の美人の先生は「原因がわからないけど、今度倒れた時は大学病院へ行ったほ…