薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

小説 「灰色の街~6番目の痛み~」

新宿2丁目はまるで灰色の街だー。

スナイパー歴18年のベテランの俺は仕事が終わり、酔いを体に残したまま、

太陽が昇り始めたのを目を細めながら知る。

俺の名前は安藤 蓮(レン)。ラストネームはフォーチュン。運命という意味。

さっきまた一人殺してしまった。。。

この罪悪感と相重なる興奮はいまださめやらない。

だからこそ続けてこられたし今更やめられない。

撃つ前は殺るか殺られるかのスリル、そして大事なターゲットを狙う任務遂行。

一仕事終えるたびに浴びるように酒をのみ、ニュースをみてほほ笑む。

女を抱いて彼は自らの恐怖をやわらげる。

元風俗嬢の情婦の沢口あやかとは体の相性がいい。

もう一年のつきあいになる。

俺はゲイではないが、隠れ家とアジト両方の場所のカフェのマスターに交渉してそこで寝泊りする場所に帰り、泥のように眠った。

そこのマスターに可愛がれている、水島智宏という俳優で芸名の苗字だけ樋口という元ウェイターと仲良くなりよく女の話をするようになった。

彼はこんな俺を兄のように慕ってくれている。

今度の新しい仕事はやっかいだ。

有名なマエストロの滝川 譲(ゆずる)は「HONEY-X」のギタリストのナナの恋人ですごく嫉妬深く執念深い。彼女に内緒でストーカーやファンを皆殺しにしてほしいとの

依頼を受けた。大金を用意してきた。イタリアに留学するために貯めた貯金をはたいて俺達にわたしたのだから、世の中の人間は狂っている。「HONEY-X」はあの再結成した世界的に売れてるバンド「クロム・ハーツ」のカノンがプロデュースで昔歌手

デビューを果たした高美(こうみ)率いるガールズバンドだ。

カノンは「クロムガールズ」を今プロデュース中だ。

殺し屋仲間で唯一ロックバンドでコケてこの世界に入った音楽に詳しい凛(リン)が

いうのだから信憑性がある。

そのプロジェクトは失敗されると周囲に揶揄されたが、ベビメタなみには売れている。

俺はVOの高美がタイプなのだが。

今年不倫で騒がれたハーフタレント並みに悪評高い。

それでも彼女にはデビュー時からのマニアックなファンがいるらしい。

毎日のストーカー?殺しは簡単だがはりあいがない。

同じナナのファンばかり標的にしていてはいずれ怪しまれるー。

情報を提供してくれる同じ仲間の殺人依頼担当の西村も同じことをいっている。

「いっそのこと5人のメンバーの護衛のつもりでそのファンも殺っちまおうぜ」

と切り出した。俺達は息を飲んだ。

彼は今では売れない詩人でネタ探しのために再びこの世界に戻った変人だ。

ゲイの瞳と元画家志望のタクヤも少しヤバい、という表情をしていた。