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薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~6番目の痛み~

俺達はヤクザ同志の仁義なき抗争を息を潜んで、倉庫の外に隠れて見守っていた。

山川組の組長とその幹部3人を殺すように依頼された。

自分たちが負けたときは。

山川組は「クロムガールズ」の事務所の社長とつるんでいて、社長に内緒で業界に麻薬密売をしていた。芸能界に麻薬汚染が広がったのはいうまでもない。

俺達に依頼してきた竹田組の奴は自分たちのしまが荒らされたのと芋づる式に同じように麻薬を横流ししていたことを捕まったミュージシャンから口が割れることを恐れ、

口封じにミュージシャンの仲間を殺そうとしたがそれもスキャンダルになるとまずいので、根っこから排除しようとしたらしい。

ほとんど話をきいてなかった俺はそこでウェイターのふりをしていた凛からノンアルコールのビールをもらい、その下のコースターに書いてあるメモをみつけ、コートの

ポケットに入れてあとで店を出てからそのことを読んだ。

もちろん、社長は彼女達に麻薬禁止をしていたので白だ。

「HONY-X」のメンバーもライブやPVを見る限りやってないようだ。

シャブ中の特徴は目やしぐさでプロにはわかる。

彼女たちにはその兆候はなかった。

抗争は意外に早くケリがついた。

山川組が帰ろうとしたとき、俺は容赦なく組長に近づき心臓めがけて何発も撃った。

奴は倒れて即死だった。

他の3人を残して車に乗って逃げた。運転手は俺達の後輩。

瞳は色じかけで、「素敵」と幹部の1人に近づき、倉庫の中の密室に呼び出し、

面食らってる奴の耳に息をふきかけるふりをしながら一気に太ももから出したナイフで

首を頸動脈を深く切った。

凛は耳につけた盗聴器であたりを伺い幹部に近づきその場で何発も撃ち標的は息絶えた。二人はそろってタクシーを運よく拾って逃げた。

タクヤも遠くから相手を撃ち殺し、逃げた。

タクヤは急いで自分の部屋に帰り、「マルボロ」と書かれた箱からマリファナ

一本取り出し、一服してから一息ついた。

(アメリカでは合法なのに日本は取り締まりが厳しすぎるな)とぼーっとしてくる頭で考えた。今までLSDやエックス(エクスタシーの略)、コカインパーティもやったが

大麻で体を壊して病院に入院し退院したころからマリファナだけに落ち着いた。

この手はいつまでもつかな。ときどき震える手をみてふっと笑った。

俺はもらった大金を律儀に自分の口座ともうひとつの口座に振り込んだ。

俺には最愛の1人息子、レインがいた。

今は母親の新しい父親と一緒にLAに住んでいる。

母親はかたぎで有名な画家、如月 薫。

薫はクロムのルイに顔がそっくりなカメラマン、松本友也と結婚していた。

奇遇にも智宏の腹違いの兄だった。

俺は彼の父親の松本友明という戦場カメラマンの写真集が好きでもっている。

彼は元モデルの樋口美也と結婚し、友也を産んですぐに二人は交通事故で亡くなった。

友也はそのころ、美也の母親にあずけられていた。

当時は大変な騒ぎだったそうだ。

今でも二人の命日には個展を開き二人の共通の仕事仲間や友人が集まり弔ってるそうだ。これは当時の愛人の子供だった智宏に全部聞いて知ったことだ。

愛人はナースだった。

薫の男の趣味は昔から変わらないな。

今の俺は薫よりもレインに会いたくてたまらない。

今は8歳くらいになってるだろうな。