薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~6番目の痛み~

今から10年前。

俺はLAのチャイナタウンを拠点にして安モーテルを転々としながら仕事をしていた。

ダイという偽名を使い、ボスのトニーという日系人と仕事をしていた。

日本の偽造パスポートを作り(世界で一番信頼されてるので)、本城大輔という名前で

入国したが税関につかまらなかった。

「おーい!大輔ー!」と、ディーンという香港人が手を振っていたので歩いて行った。

握手をしながら「大輔はやめろ」と言った。

「わかった、じゃぁダイでいいかな?一応日本人だし」とディーンは笑顔で言った。

まぁ仕方ないか。慣れないけど。

そのころ凛はV系バンドを解散させたばかりで充電期間のつもりでラスベガスに住み、

カジノでギャンブルに毎日あけくれていた。ほとんど負け知らず。

当時原タクヤは、ロスの美大に通いながら当時付き合っていた恋人の影響で毎週

ドラッグパーティに明け暮れていた。

同じ美大に通っていた如月薫はタクヤと同級生だった。

俺はさっそく、依頼された黒人に会い、白人の殺害依頼を受けた。

どうやら黒人の妻を寝取られたのがくやしいらしい。

マイノリティの彼は白人を憎んでいた。

しかも、浮気相手はクリーニング屋。

自分は会社のエリート。

二人はモーテルで落ち合う予定なのでそこを狙う予定した。

写真をみたら黒人はジャニス・ジャクソン風の美人。

相手の白人は少し太っていた。

男はなんと妻まで殺せと頼んできた。

大金はもらったが人種社会に戸惑うばかりだった。

夜に指定されたモーテルに行き、出てきた二人を2~3発撃ち、走ってイエロータクシーに乗り、運転手に銃をつきつけ、あるBARの名前を言って車を走らせた。

二人はしばらく苦しんで死んだ。

後ろをみたら救急車とパトカー2台が現場にきていて俺は焦った。

「早く行け!」英語で怒鳴った。

薫はルームメイトの千秋と一緒にとあるBARで呑んでいた。

その隣に偶然俺は座って、ハイボールを頼んで一気に飲んだ。

サングラスをかけたまま。

タバコに火をつけて一服した。

薫はかっこいいと一目ぼれした。

「HI!」と声をかけられ横をむいたらセミロングの茶髪にピアスの童顔の女性が

興味津々という表情で俺をみつめていた。

俺は苦笑してからTV画面に視線をうつした。

まだニュースになってない。

ほっとしたのもつかの間、別の殺し屋が俺を狙って店に入るなり銃乱射して近づいてきた。客の悲鳴があがり、薫たちは凍り付いていた。

俺はすかさず、二人に、「早く裏口から逃げろ!」といって素早く相手と撃ち合う形になった。薫は俺を気にしながらも千秋に促されその場から逃げた。

俺も必死に逃げながら殺し屋を撃ち殺して路地裏にかけこみ、息が荒くなり心臓が早鐘のように早くなるのを感じていた。

早く近くのホテルに入らなければ。素早く空いてる部屋にチェックインし、ドアをチェーンで閉めて、その場に座り込んだ。

そのときはまた再会するとは夢にも思わなかった。