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薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

マヤは薫の大学に行って、望遠カメラで彼女の写真を何枚か撮った。

隣には若い男がいた。名前はロイ。彼は日本からきていた。

アジア1の怪盗で三上探偵事務所の結人という男から追われて逃げてきた。

大金持ちの宝石しか狙ったことがなくいつも成功していた。

しかし、彼の目的はそれだけじゃなかった。

ある新薬がロシアからロスに流れ込んだという噂をききつけて、それを盗んでみんなに売り渡してボロ儲けをしようと企んでいた。

それには、スナイパーとスパイも必要だと考えていた。

LAギャングは怪盗仲間。

「よく撮れてるね、よっぽど信頼されてるんだ」と彼。

「まぁね、いざというときのためにも彼女の写真は利用できるでしょ。

ネガはとっておかなくちゃ」不敵な笑みを浮かべてマヤは答える。「いつあいつを連れてくるの、もう待てないんだけど俺」とロイ。

「色々あるのよ。そっちこそみつかってないんでしょ、まだ、てかあんた何しにきたの」とマヤは聞いた。

「大学はなつかしいな。俺これでも医者を目指してたころあるしね。それにここは有名な画家の出身校だし掘り出し物の絵が飾ってあったら狙おうかとめぼしをつけにきたわけ。美術室とかも調べておいてよ」

ロイは目を細めて軽い口調で言った。

「これ以上仕事増やさないでよ、一応探してみるわ」とマヤはそのまま大学の中に

入っていった。

ロイはしばらくマヤの後ろ姿をみつめていたが、自分のアジトに戻った。

大学は誰でも入れるんだわ。

昼休みだった。薫達を探した。写メも撮れるように携帯も持っていて、カメラをヒョウ柄のコートにかくした。

タクヤはマヤを見つけるなり「おーい!」と声をかけた。

隣にいた薫たちは振り向いた。

千秋とジョージはこれは修羅場になるんじゃとハラハラした。

「お久しぶり」と笑顔で薫に挨拶した。

「いつもダイがお世話になってるようね」

煙草に火をつけようとしたら「ここ、禁煙なんですけど」と薫に注意された。

マヤは煙草をしまった。「そんなんじゃないです。つきあってるだけだし」と薫はさりげなく強調した。「そう、彼のことよろしくね。タクヤくん昨日は大変だったみたいね」とマヤはタクヤのほうをみて話しかけた。

「そうなんだよ、俺びびっちゃった。」といつのまにか二人は仲良く話していた。

(この人もダイの本名知ってるに違いない。私の知らない彼も)と薫は嫉妬に似た気持ちになった。

薫の視線に気づいたマヤは「来週、ラスベガスに行くらしいわね。多忙で会う時間もなくて大変みたいね」と意味ありげに行った。

薫は初めて知ったのでショックを受けた。

一週間後じゃない。

なんで何も話してくれないんだろう。

「じゃ、他を見学してくるわ、じゃぁね」とみんなに挨拶して遠くに歩いていった。

「ええ、さようなら」と薫は笑顔で答えた。

素早くダイにメールを打った。

「あんたも行くの?学校あるのに」と千秋に聞かれた。

「わかんない。」返信がこないので薫はイラだっていた。

ダイは薫の写真や校内の風景の写真をみて安心した。

変わったところはないようだ。

「ありがと、マヤ。恩にきるよ」とダイ。

「じゃぁ、今夜お礼に食事おごってよ。」とマヤ。

「食事だけ?」と俺は誘惑してみた。

「一晩すごしてあげてもいいけど彼との約束があるから」

と軽くかわされた。

「今度の男は嫉妬深いらしいな」とタバコを吸いつつ言った。

その煙草をとって吸いながらマヤは「そんなでもないけど、疑われると困るから」

「じゃぁ、例のイタリアレストランで」と去っていくマヤに言った。

「早番が終わったらくるわ」と後ろ姿で手を振りながら去っていった。

ディーンに「お前ら絶対一度はなんかあっただろ。寝たことあるのか」と聞かれた。

「いや、一度もないよ、なかなかやらせてくれなかった。」俺はがっかりしたそぶりをみせて言った。

「へぇ、俺もふられたよ。色仕掛けは仕事上の相手だけって感じで。

お前には気がありそうだよな」とディーンはもどかしそうに言った。

「俺はあーいうのは実は苦手なんだよ。なんかウラがありそうで怖いよ、それに一度寝たらおぼれそうだ」と俺は彼女が謎めいてるので不安を感じさせたがそれはいわなかった。「トニーさんとは関係あるのかな。」とディーンに聞いた。

「それはわかんないなー。寝たかも、だから俺達に協力してるんだよ」

「なるほど」俺は妙に納得した。

「ここに溺れてる男が一人」と詩集をみせられた。

「あ、そういえば付き合ってるらしいね。結構気の毒。」俺は苦笑した。

「あーあ、この男が羨ましいよ。マヤを独占して。きっと毎晩激しそう。」

「知らんわ、そんなん」うっかり想像してしまったじゃないか。

イタリアンレストランで二人で食事をしながら赤面してしまった。

「何みてるの?」マヤに目で聞かれて「いや、ここ美味しくないのかなって気になって。別の場所がよかった?」「ここも美味しいわ。中華料理は恋しくならないの?」

「それみんなに聞かれるけど、こっちの食事にも慣れた」「そう」二人でワインで乾杯してからマヤはおいしそうにパスタを食べた。

マヤはトニーとの情事や豹との情事の時もどこか冷めていた。

トニーとは一度だけ。豹の趣味は変わってるのでスリルはあって楽しかったがなぜ白人じゃなく自分なのか聞いてみたら英語を覚えるために白人女性をナンパしたがすべて全滅したそうだ。ロスに来る前に一応洋画の字幕で英語の勉強をしたらしいが、あまり通じなかったらしい。マヤはネイティブではなかったが色々スラングを教えてあげた。

彼の詩集は人間の裏側にある感情を表現してるので興味深かった。

逆に東京に住もうと思ってたので日本の文化も教えてもらっていた。

映画館で出会った。マヤはディーン達が副業をしているストリップバーの名刺を落としたのを廊下で豹に拾われた。まずいと思った。「これ、君の勤め先?男の名前だけど」

と名前を書いたものを見せられたので取り上げようとしたが、「これ彼氏にみつかったらヤバイよねぇ。マフィアかなんか?」と核心を突かれたが、「違うわ。ただの友達の名刺をもらったのよ」とキスをして、そのままずるずると今まで続いた。

そのとき俺は携帯に電源を入れたら2件メールが入っていた。

薫からのメールと仕事の依頼の件。

「お前ばらしたろ。ちゃんと俺からいうつもりだったのに。余計なことするなよ」

「どっちを今夜は優先するの」とマヤはじっとこちらをみていた。

「・・・仕事」そのまま食事を終えてから依頼主に会いに行った。

薫には今度会ったときに説明しよう。

危険な場所に一緒に連れていく気はなかった。