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薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街

俺と瞳は「CHILD PLAY」という大人の玩具の売ってるお店が閉店してから真っ暗になってからドアを割って中に入り、当たりを電灯をを照らしながら当たりを見渡してあたりをうかがった。標的がきたら躊躇なく撃たなければ。

瞳は「さすが欧米人。サイズが大きいね。でも、チェブがない」と玩具を手に取って

マジマジと品定めをしていた。俺は「チェブはキッズ専門店にしか売ってへんわ。お前こんなん集める趣味やったん?あ、これなんかええんちゃう?と」蝋燭と鞭を薦めた。

瞳はきっとにらみつけ「彼氏がほしがってた。」と一言だけいって後ろへ行ってしまった。こいつと組んでると緊張感が緩んでしまう。ここの店長が今夜の標的。トニーさんの昔の女が彼に貢いでいた。痴情のもつれかと思ったらどうも違うようだ。彼にサブリミナルCDを聴かされ、一辺で彼女はその音の虜になり、生きる意味まで考え、人生の目的を見つけたといい、店長を通して神様に仕えると口癖のようにいいはじめたのだ。

そして行方不明になった。

その彼女と同じ被害にあった息子の母親が突然、トニーさんの事務所に連絡してきて

息子が出家したので取りもどしたい、あの悪魔を殺してほしいとこの店の店長の名前と顔をみせた。トニーの元彼女はスナイパーだった。

昼間はマヤに知られた「香龍」から別の店をアジトにすることにし、ディーンも新しい家探しをして引っ越すことにしていた。

それまでは仮住まいの別荘に物をすべておいてきた。

マヤが撮った美大の薫が映ってるネガを取り戻すまでは、学校に休学届けをださせるしかない。事情を話せば理解するだろう。

ネガを取り戻しても薫に危険がなくなるわけがないことは百も承知だった。

その後別れることも考えたが、身を引き裂かれる思いもした。

彼女の住むパートメントも危険だ。

今夜はアリサが薫の家を見張っている。

店はディーンが望遠鏡でマヤ達が来るのを見張っていた。

一緒に逃げようかな。

またいつもの癖がでた。

引っ越すときにリンが次の日も㏠中、部屋に閉じこもってでてこなかったので、

トニーがきて、「俺に任せろ」というなり2階に行き、ドアを足で乱暴に蹴り、

「おい、いつまでめそめそしてるんだ。ここをでてかないと殺られるぞ。早くでてこい。」と怒鳴った。リンはドアを開けて恐る恐るでてきた。

今は借りの家にいる。

「なんでこんな時にまで仕事の依頼を引き受けるんだ、いくらなんでも私情挟みすぎだろ。」俺は文句をガムを噛みながら愚痴をこぼした。

「人のこと言えないでしょ。薫ちゃん、とか?」と瞳にいわれ「彼氏のプレゼント用に玩具盗もうとしてるお前にいわれたないわ」とわざと意地悪を言った。

「自分で買うっていってたから種類を教えてあげるだけ」と赤裸々にいうから「男同士はどうやるん?」と聞いた。実際に興味があった。

「秘密」と瞳はぷいと横を向いた。

おかしくて吹き出しそうになった。

と、そのとき「誰だ!泥棒か!?」と男の声がした。

店の電気がついた。

「きた、奴だ。」俺は獲物をみつけた気分で奴に近づき、銃で並んでる玩具を撃ち、

その後、男に近づき、瞳が小型ナイフで相手の頸動脈を深く切った。

店長も店に顔をだしてきて青くなっていた。

俺は顔に銃口を近づけ、額を撃った。

「逃げて!」と瞳の声とともに走って車に乗って逃げた。

ホテルにカップルのふりをして瞳と同室の部屋をとった。

ディーンに携帯に連絡した。

マヤ達はきていなかった。

たぶん、明日くるかもしれない。

ベッドはセミダブルでひとつしかなかった。

「お前、ソファで寝ろ。俺はベッドで寝るから」

と瞳に命令したら「え。」とがっかりした声でベッドをじっと見つめた。

「襲うなよ」といいつつ冷蔵庫からビールを取ってプルタブを抜いて一口飲んだ。

瞳はクスっと笑っていた。

こいつは日本語でいうところのノン気にはからっきし興味はないらしい。

だから安心して同室でも朝まで一緒にいられる。

だが、今夜にかぎってみた夢は瞳にナイフで脅され無理やりキスをされて服を脱がされそうになるところで目が覚めてがばっと跳ね起きた。

瞳は安らかな笑顔でぐっすり寝ていた。

睡眠不足は美容の大敵らしい。

瞳はどこでも寝られる体質だ。

悪夢だー。

半裸の俺は右手で頭を押さえてもう一度シーツにくるまり、頭までふとんをかぶった。

今度はぐっすり寝られた。

朝おきるとシャワーの音がして目が覚めた。

俺は眠い目をこすり、迎え酒と称してまたビールを呑んだ。

ビールは俺にとって水みたいなもの。

瞳は鏡の前に座って顔にパックをして高いブラシで髪を梳かしていた。

「お前は女か」といわずにいられなかった。

禁句だった。

パックを取った瞳は振り向いて「おはよう」とほほ笑んだ。

か、可愛ええやん。

俺は急いでバスルームへ移動した。

(俺は欲求不満なんかな。薫意外の女とはずっとやってへんし)とシャンプーをしながら思った。

コインランドリーから取り出した服に着替えてたら、瞳から「アリサから電話。」と

残念そうに言った。なんだこの空気は。アリサと組めばかった。

俺は乱暴に携帯を瞳から奪い取り「なんか用?」と髪をかきあげながら尋ねた。

「浮気者。」といきなり言われ、「俺はそんな趣味ねーし」と真面目に焦った。

「薫ちゃん、今日は休みだから出かけるみたい。週末だし」

ああ、そうだった。月曜日までにネガを取り返せばまだ薫と関係を続けられるんだ。

でもそのあとはどうしたらいいだろう。「じゃ、そっちいくから」というと「え?」とびっくりした声がきこえた。

「ひとりじゃ危険だろ。彼女の家に泊まるから今夜は。」と言って携帯を切り、今度はディーンの携帯の番号を押して「俺今日一日薫と行動ともにするわ、危険やから。マヤみつかったらすぐに連絡くれ」と伝えたら「どさくさに紛れて女とデートか。

何考えてるんだ、いい身分だよお前は」と呆れられたが、言い返す余裕がなかった。

瞳が「ねえ、今度の仕事もサブリミナル信者関係なの?」と聞いてきた。

「そうみたいだな。お前も鋭気を養っとけ、ヤン」と思わず本名の男の名前を呼んでしまった。

瞳は太ももからナイフを取り出し俺に近づいてきた。

平謝りをして部屋からでた。

ナイフがドアにぶつかる音がした。

さすがに今の状況とみんなを思うと後ろめたかった。