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薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~過去・現在3~

(R-18)

豹はメイという少女の住む部屋へと案内された。

マンションを改造した地下室に住んでいた。

ちゃんとバスルームやベッドと寝室とキッチンまでおいてあった。

そしてノートパソコン。

意外に女の子らしい部屋だった。

他に行く場所がなかったので泊めてもらうことにした。

メイはまだ男を知らないようだった。

彼女と関係を持ったら強制わいせつ罪で捕まるな。

と思ったので、ソファに寝かせてもらった。

メイはしばらく買い物をしてきて食べ物を買ってきた。

冷蔵庫からベリーとミルクを取り出してフランスパンに塗って食べ始めた。

豹にはホットドッグとミルクを渡した。

「こんなところにひとりで住んでるんか。」と食べながら聞いた。

「そうよ。家賃も払ってる」全体的にヒョウ柄が多かった。

シド&ナンシーのポスターが貼ってあった。

豹は毎日服を買って着替えていた。

メイは自分のホームページでネットショップもしていて媚薬を売っていた。

名前はフランス語っぽかったが読めなかった。

豹はHPをみて、「へー、レビューもええやんけ。すげえ人気あるな」

と感心した。

メイは得意げに「ね?いいでしょ」と振り返って豹をみてほほ笑んだ。

「明日も泊まっていく?これからどうするの」とメイに聞かれて困った。

「まだわからない」と答えた。

「メイの仕事手伝ってくれない?」と頼まれたが「いや、それはできない」と

焦って断った。

「そう。でも行くところないならしばらく泊めてあげてもいいよ」と

意外なことをいってきた。

「いやそれはちょっと、、、」と迷いながら言った。

「明日帰るから、もう寝るわ。」と寝てしまった。

メイは「じゃ、おやすみ」といいながらパソコンのキーボードを叩いた。

次の日、豹はうつろな目で公園のベンチにすわり、ぼんやりしながら人々を眺めていた。

ホームレスやラジカセで音を鳴らして踊る若者たちもいた。

これからどうしたらいいのかわからなかった。

911のグラウンドゼロはまだ生々しい傷跡が残っていた。

ここでたくさんの人が死んだんやなー。

そんなことを考えた。

 

2016年現在ー。

高美に呼ばれて俺は誰もいないホテルの一室にいた。

彼女はソロに専念しようとしたが、ルナ・マティーノとクロムハーツのヴァイオリン兼ギタリストの紫音からライブのセッションを頼まれて一週間のリハーサルのあとに

東京と東名坂ツアーの日程が組まれていたり、クロムハーツのボーカリスト・瞬から

ソロのレコーディング参加に誘われたりしていて忙しかった。

そんな中呼ばれたので、ソロの話かと思った。

ホテルに彼女が入ってきた。

「遅くなってごめんなさい。」金髪の長髪の彼女はやはり美しかった。

赤メッシュを入れていた。

赤いマニキュアに長袖Tシャツにジーンズの短パンといういで立ち。

「何か用ですか」と敬語できいた。

「貴方、実はスナイパーって本当なの?今日事務所に寄ろうとしたとき社長と貴方の会話聞いちゃった」と真面目な表情で質問してきた。

俺は隠す気はなかった。

「知られたならしょうがないな、で、口止め料でも取る気か」と逆開き直ってしまった。

「もしかして、奈々緒のまわりの殺人も貴方達がしたの?」と責めるような口調でいってきた。「それは想像に任せる。今はここの事務所のSPやってるから。で?何が目的で俺を呼んだ?警察に言っても無駄だ。逆に頼りにされてるし」としかいわなかった。

「そんな野暮なことしない。私は本当に貴方が人を殺すかどうか確かめにきただけ」と

髪をかきあげなから上目使いに俺を見て言った。

俺は銃を取り出してみせた。「これで満足だろ」。

高美は少しだけおびえていた。

俺が帰ろうとしたら、彼女に腕をつかまれ「待って、まだ話は終わってない」と止められた。

「私はこの10年間ですっかり変わってもうこんな気持ちは抑えられると思ったけど、

やっぱり無理だった。」と高美は俺の目をみて嘆願するように言った。

俺は何を言ってるのかさっぱりわからなかった。

「なんのことだ?人の男を取る趣味?」と経歴を思い出して聞いた。

「貴方が本物なら、彼女を殺して」といきなりとんでもないことをいってきた。

「誰?あゆとかいう女か?それなりの報酬がなければ無理だし、逆に怪しまれる。お前が」と冷静に言った。「違うわ。クロムガールズのボーカルのリリィよ。あの女が邪魔なの。それに貴方には興味はない。貴方ほどの美形なら恋人の1人や二人いるでしょ。

それなりのお金なら渡すわ」といきなり、札束を二つと写真を渡された。

俺は内心動揺していた。智宏から聞いたストリートミュージシャン時代の話を思い出した。親友の恋人と三角関係になり、親友が感づいて男友達に相談しに行った矢先に無差別殺人の犠牲に遭って死んだことを思い出した。

「俺はこれでも忙しいから。それにそういう依頼は西村を通してくれ。俺の一存では決められない」と答えた。

「これだけじゃ足りない?残りは体で払う」といきなり服をぬごうとしたので慌てて

「やめろよ、あんた自分が何いってるかわかってるのか?」と止めた。

なんでこんな女が人気あるのか理解できなかった。

今までの幻想が、ガラガラと音を立てて崩れていった。

「そう、じゃ仕方ないわね。じゃぁ、帰って。」といって高美は煙草を取り出して一服した。

俺はだんだん彼女に腹がたってきた。

あやかはキャバクラでバイトすると言い出したので喧嘩別れしていた。

あんな女は嫌いだ。

高美を押し倒して犯してやろうかと思い頭がかっとなった。

「やだ。冗談よ。ただ本当にリリィが憎いのは事実。気を悪くしたのなら悪かったわ。

さっきのことは忘れて。試しただけだから。これで本物だと確信した。」と軽い笑みを浮かべていた。

「俺は頼まれたら本当にやる。あんまり人を舐めんなよ。あんな目にあっといてまだ懲りないのか。水沢百合と黒木紗絵子」と今度は俺が彼女を追いつめた。

高美は青くなった。

「あの社長、そこまであんたに話してるのね。でも、事実だから仕方ないわね。あれはただの偶然よ。でもあなたと当時出会っていたらきっと殺しを頼んでいたかもね」と遠い目をして言った。俺は名刺を渡した。「なんかあったら連絡しろ。俺あんたのファンだから体はいらないしいつでも相手を殺してやるよ。」俺は高美の目が一瞬光ったのを見逃さなかった。

「じゃぁ、いつでもまってる。報酬はちゃんともらうからな」と言い残してホテルに彼女を残してドアをしめて智宏の店に帰った。

高美は自分の言ったこととレンのことを本気で怖いと思った。

それでも、どこか自分と同じ匂いがすると感じた。

俺は智宏がかつてバイトしてた店で酒を呑んだ。

あいつは連絡してくるだろうか。

このことは誰にも話さなかった。

もしお金をもらって実行したら共犯になってしまう。

そのことを考えながら朝まで呑んでて酔いつぶれてしまった。

俺は6年前香港で京子の亭主を殺害した罪で逮捕された前科もある。

今の4人が大金を出してくれたので釈放された。

どこで俺の居場所がわかったのだろう。