読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~ LA編 ~

カルト事件は意外な方向で解決した。教祖も自ら自決し、信者らも自殺することがわかったトニーは、俺達にせめて昔の女だけでも助けてほしいと頼み、結局彼らの場所にのりこんだ。下調べをしていたのはショーンという名前とブライアンという二つの名前を持つ結婚詐欺師とその本命の彼女のアレックスだった。マヤと入れ替わりにはいった。スナイパーなのになぜそんなことをしたのか覚えてない。スナイパーを殺そうとするやつは撃てともといわれた。教祖は中東の国のトップとは連絡をとっていなかった。俺達全員で施設に集団自殺決行前夜に乗り込み、女スナイパーを救い出し嫌がる彼女を無理やり戦車に押し込み逃走した。信者たちが追いかけてきたので、俺達は撃ち返した。彼らは自決用の銃をひとつだけもっているだけだった。

俺は失敗してしまった。教祖を撃ち殺してしまった。

「なんで撃ったの!?」とアリサに責められた。

俺は他の信者たちにも目を覚ましてほしい気がした。

あいつ一人だけ勝手に死ねばいいのに他人を巻き込むのはなぜか許せない気がした。

次の日は逃げて生き残った信者と自殺した信者たちの内ゲバという報道のニュースが

全米で流れた。

その後、里緒の自宅へ行き、初めて彼女と結ばれた。

彼女には本当の家族と育ての家族のことと、挫折した夢とかを語った。

本当の仕事のことも。

彼女はそれでもすべて受け入れてくれた。

怪盗Rの罠に俺はひっかかり、薫達を人質にされてディーン達のいる前で「メイヤン」という店を撃ちまくって仲間を置き去りにしてきた。

幸い誰も撃たずにすんだ。

豹もいた気がする。

もちろんフェイクだった。

誰も殺すつもりはなかった。

その矢先、CIAからある暗殺の仕事を頼まれた。

小さな町のラジオ局のDJが標的。

彼はイラク戦争中なのにジョンレノンのイマジンを流そうというタブーを犯そうとしていた。黒人だった。

国家機密や軍事のトップはこれがきっかけでベトナム戦争時のような反戦運動が起きてはまずいととらえていた。

その曲を流す前に殺せという内容だった。

俺は何も考えずに引き受けた。

イマジンという曲にそんな威力があるとは到底思えなかったが、

大金をもらったので迷わずに引き受けた。

俺の腕が認められた。

あのロイも逮捕されるとも思った。

しかし、ラジオ番組が始まり、ラジオ局に忍び込んだとき、

自前にその曲を改めて聴いてしまった。

黒人DJの強い決意と覚悟も。

彼は平和を切望していた。

彼は松本友明の覚悟にそっくりだと思った。

戦場で撮り続けた軍人や民間人の悲惨な写真と。

俺はイマジンの曲が流れた直後に彼を狙っていた右手を無意識に引き金を引けずにおろして彼を撃てず、見守っていた。

曲はそのまま放送したままにしておいた。

静かにその場を去って逃げた。

生まれて初めて標的を逃した。

俺はなぜか薫にその後会いに行って抱き合った。

彼女はあのあと一人の男性とつきあったけど別れたといっていた。

怪盗Rのことまで全部話し、日本に顔も名前も変えて高跳びすると別れを告げた。

俺はDJがまだ生きてるというだけでCIAに指名手配をされた。

小さな町でだけ反戦運動が起きた。

俺はリンとディーンにだけ真実を話し、別れを告げて携帯を切った。

薫はもう一度俺に会いたくてリンやディーンに会って事の顛末を俺の仲間全員に

話したらしかった。

ディーンはLAの空港の東京行きの便と日程を薫にだけ教えた。

里緒とも別れた。

薫はタクシーで急いで、空港へ向かった。

CIAは俺を許せずに失敗したことを理由に消すつもりだった。

とうとうLAの空港にいるところをみつけられてしまった。

薫もちょうどその場にいた。

税関を通るそのときに数発の銃弾が俺を襲った何度かよけたが心臓めがけて撃たれた俺はその場にあおむけに倒れこんだ。

薫の俺の名前を叫ぶ声と薄れゆく意識の中ですべての過去の記憶を失なったー。

俺の命を救ったのは皮肉にも数冊のカメラマンの写真集を小脇に抱えていたのでそれでよけたのと飛行機の中で聞くはずだった仲良かった頃のリンからもらった「-HISUI-」というバンドのCDディスクだった。

弾はそのCDが革ジャンの中に2枚ほど入れたポケットに埋まっていた。

大量の血が床に流れるのを最後にみえてこれでやっと実の母親に会えると安堵したー。

再び目覚めたときは天国ではなくなぜかシンガポールの病室だった。

メイという少女とJUJU(ゆゆ)という女スパイとロイが日替わりに見舞いをしにきた。

ロイのことは何も覚えていなかった。

当時は。そして自分がスナイパーだということ以外は何も覚えていなかった。

ロイは俺の仲間だと嘘をついたが俺は信じてしまっていた。

記憶を取り戻すまで一緒に仕事をしてしまった。

LA時代までの記憶はおかげでとびとびだ。