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薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街 ~新宿編~

高美と関係を持ち始めてから一か月がすぎた。

彼女の事務所の社長の依頼で自分とこの暴力団以外の組が芸能界に麻薬汚染をしているのがまだたくさんいるので徐々に潰してほしいと頼まれた。

結局引き受けることにした。

彼女の嫉妬深さには手を妬いた。

まだ、あやかのほうがマシだったかもしれない。

彼女も高美のところへ押しかけてきて修羅場になって高美は追い返した。

それでもあやかに対する嫉妬を抑えきれずに俺にわざわざ事後報告してきた。

「お前、もしかして妬いてるん?」と聞いたら怒って部屋を出て行ってしまった。

結局彼女はまた夜中に俺の部屋に戻ってきて仲直りをした。

高美を抱くたびに彼女が育ってきた幸せな家庭の匂いを味わってる気がして何度も

幸福でおすそわけしてもらってる気分で眩暈がした。

高美は俺の孤独感には一生気づかないだろう。

俺は彼女を利用している。

歪んでいるのかもしれない。

これは愛なんかじゃないと思う。

まだ京子を忘れられないのかもしれない。

京子は俺に対しては犯人に拉致されて俺だけの世界に閉じ込められて犯人を愛することで救われようと思ったのかもしれなかった。

それでも俺は本気で彼女を愛した。

今でも好きかもしれなかった。

俺は今までの恋愛の数だけのペアリングをチェーンに数個入れてコレクションにして

机の引き出しにしまっていた。

高美は高美で俺の過去の女性関係に嫉妬をしてリンや瞳、タクヤにまで彼女達全員を殺してと写真をみせて依頼し、仲間をあきれさせた。

もちろん断ったらしいが。

高美の元彼の松本結人は俺達を完全にマークしていていつかまともな刑事に引き渡すつもりでいた。

一度だけ彼とBARで会って話したことがある。

奴も高美のことは手に負えなくて別れたらしい。

しかし俺と付き合ってることで彼女とは腐れ縁になってしまったとぼやいた。

俺は結人をシンガポール時代から邪魔だと思っていた。

俺達7人の組織の正体を調査中だからだ。

俺は決して自分たちを捕まえることは今のところ警察にテロのことで協力してるから

あきらめるように優しく諭した。

奴は今のところは泳がせてるだけだと余裕をみせた。

滝川マエストロの事件は他の4人に任せておいたがやはりほっておけず現場に向かった。

テロリストは数人いた。

驚いたことに彼らは中東のテロに感化された馬鹿ばかりだった。

俺はその中の1人を撃ち殺した。

会場の廊下。悲鳴が湧き、コンサートは中断された。

あゆゆもいて真っ青になっていた。

警官が大勢きて犯人の1人は射殺された。

俺達は彼らに協力した形になった。

またテロ事件があるかもしれないのでこれからも頼むとある刑事に依頼された。

テロ撲滅のためなら殺し屋も利用するというぶっ飛んだ発想をしていた。

トニーさんも呼ばれてこっちにきていた。

彼はあの湾岸戦争の時のスナイパーとして軍からやとわれて暗躍した。

まだ海軍だったころ。

戦争が終わってからは在米兵として横須賀のベースキャンプにきていた。

妻と一緒に。

01年に米国に帰国した。

そして海軍に勤務しているときにあの9.11テロで妻を亡くした。

その日以来、彼は生きがいをなくし、退役した。

LAギャングに身を落とした。

そのころにディーンと出会い舎弟関係になる。

ディーンも日系人でスナイパー養成所で育って極秘でギャングやマフィアを取り締まり、国の命令で邪魔者を消していた。

アリサも実はそこにいた。

偶然の再会だった。

俺達のゲームは滝川のせいで中断され、西村豹が引き受けていた一般人の殺人依頼も

松本結人に嗅ぎつけられていたので慎重にならざるを得なかった。

ロンドン行きは中止になった。

結人が俺達のことをあの刑事に資料を調べて渡した。

あのHPは一時的に休止に追い込まれた。

しかしそれまではいろんな依頼があってやりがいすら覚えていた。

その事件のエピソードはときどき高美に話すのだが、彼女は面白がったり怖がったりしていた。

どうやら高美が壊れたのは中学の時のイジメが原因らしい。

自殺まで考えたが、美咲やルイ、クロムハーツ、ルナマティーノ、滝沢さんのいるバンドを聴いて救われたと言っていた。

それを知ってなんだか切なくなった。

歌手になれたのに彼女は生まれた頃から性格が歪んでいたのかと思うほどだ。

ひどいイジメを受けて頭を何度も壁にぶつけられたと告白された。

そのときにおそらく前頭葉にも影響を受けたのかもしれない。

結局俺達は「HONEY-X」のボディーガードをメンバー、一人ひとりにつく破目になった。

5人いるので俺は高美。

ナナこと本名が奈々緒にはリンが、ベースの薫は怯えて脱退してしまったので新たに加入した菫(すみれ)にタクヤ。

ドラムのリサには瞳がついた。

リンのいた人気バンドは「ドーリス」だった。

リンはよく本人なのに似てるといわれていた。

友也も滝川の公演にいたので前半だけしか撮影できなかったと悔しがった。

松田友美は報道班にいたので週刊雑誌に記事にできて喜んでいた。

俺達がいたことは知らなかったらしい。

下手ギタリストの蘭(らん)にはアリサがつくことになった。

蘭はイケメンボディーガードじゃないので一人拗ねたのでアリサはむっとして

「悪かったわね。男じゃなくて。」(横浜中華街が心配だわ)と蘭に嫌味をいいながら

案じた。「ああ、それなら、ディーンとクァンがくるから心配ないよ」と、トニーが

手短に言った。

アリサとリンはとたんに気まずい雰囲気になった。

俺のいない間に3人の間で何かあったのだろうか。

あとでリンとアリサとディーンのだれかに聞こうと思った。

トニーは西村 豹に「お前は今まで何さらしとったんじゃ!」と叱り、頭を小突いていた。

彼はLA時代のように情報収集をする仕事をすることになった。

美人のボディーガードがしたかったらしく俺達を羨ましがった。

麻薬密売人の暗殺の仕事が目的なのを忘れてるのか、豹はと俺は呆れた。

トニーはテロ撲滅のために来日した。