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薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~シンガポール編・最愛の息子~

俺が記憶を取り戻して真っ先に会いに行ったのは薫のいるLAだった。

2年間シンガポールに住んだ後に香港へ戻ろうとした矢先に偶然「如月薫」と言う名前の画家デビューの写真集をみつけたからだ。

プロフィールをみて愕然とした。

シングルマザーになっていて2歳になる男の子がいると書かれていた。

最後に会った夜にできた子らしい。

思わず逆算してしまった。

危険を承知でLAに行った。

彼女はてっきり俺が死んだものと思っていたらしいから最初は幽霊でもみるような

顔つきだった。

しかし事の顛末を話すと薫は父親と名乗らないなら会ってもいいといった。

一か月薫の友人としてレインと過ごした。

薫は一年休学して両親や周囲の反対を押し切って産んだ。

俺の忘れ形見だと思ってたから。

息子は俺によく似ていたからすぐにわかった。

クォーターだった。

とても愛らしかった。

結婚して一緒になろうと薫にプロポーズしたが「父親が殺し屋だとどうやって説明できる!?それに私ひとりでも育てることができるし絵をやめるつもりはない。貴方が今の仕事やめたら考えてあげる。」と言い放った。

彼女は以前よりもずっと強くなっていた。

俺は今更やめることはできないと言った。

今ならいつでもやめてもいいと思ってる。

結局、薫とは別れて、香港とマカオを行き来して麻薬密売人相手の殺し屋になった。

メイは上手くあの腕輪でロイ達から逃れることからできただろうか。

里緒は今ではハリウッドで監督をしている。

彼女も俺が死んだと思い込んでいた。

俺が彼女を一方的に裏切ってしまい振られてそれっきりだ。

その後に、京子と運命を変える出会いをしてしまった。

シンガポールでは依頼主からはメシア扱いされた。

正義のためにこの仕事をしてると俺は思い込んでいた。

敵からは常にマークされていた。

ロイ達は新薬作りと「フェニックス」の研究に余念がなかった。

俺はそんな仲間にやとわれてると思っていた。

メイはうなじを日本から拉致されてきた名医にCTスキャンされて設計図がバレてしまった。

ロイ達はそれを元に新薬作りをした。

ロイは元優秀な医大生で医師免許を取得していなかったから今していることは違法なはずだ。

なぜ途中でやめて怪盗になったのかは話してくれなかった。

「フェニックス」の存在を知ってからはその媚薬に興味をもち異常なほどに執着していた。

俺はメイを不憫に思った。

彼女自身も新薬をあちこちで売りさばいていたのだから犯罪には違いないのだが。

ロイの父親美容外科医だった。

偶然、ゆゆと話してるところを立ち聞きしてしまった。

彼女になぜ「JUJU」なのに「ゆゆ」と読むのか聞いたらロシア語だからと教えてくれた。ロシアのクォーターで日系人だそうだ。

まだ記憶が戻る前だった。

一方探偵の松本結人(ゆいと)はロイの居所を突き止めたが、海外の管轄だったために悔しがっていた。

彼の探偵事務所(後に興信所という名前になる)が総力をあげて探していたからだ。

三上とその部下が「フェニックス」の存在にも気づいていた。

今、日本国内のテロ事件を捜査中の五十嵐刑事も一緒になってロイの逮捕に協力していた。

そのころ、LAでは俺の死体が消えたことでまだ生きてるとリン達はPCを使って色々と探してくれていた。

CIAも俺が死んだことを確認しにすぐにそばに向かったのだが、ロイ達と銃撃戦になり彼らは死んだ。密かに俺はLAの病院に運ばれて少しだけ回復し次第、ロイ達にシンガポールの病院に搬送された。

その間、俺は目が覚めることは一度もなかった。

そしてシンガポールの華僑がなぜかとても懐かしい街に思えた。

買いあさったCDの中に「ドーリス」の「横須賀事変」があり、聴いた。

ギタリストの顔に見覚えがあった。RINという名前にも。

ラウド&パンクロックだった。

ひどく懐かしかったがまたひどい頭痛がしてなぜか香港の記憶を取り戻した。

「滝沢みちろう」という名前が浮かび、ほとんど買ったCDにそのギタリストの名前のクレジットがあった。

なぜ香港にいたのかも思い出してしまった。

幼少の頃の惨劇の夜。

アリサと出会うまでの人生はまだ思い出せずにいた。

逃亡しまくってた頃までの記憶しかなかった。

LAの頃の記憶はまだなかった。

そのころはシンガポールのグラマラスな女性達とワンナイトラブをよく過ごしていた。

松本友明の写真集をみても心惹かれただけだった。

画集は薫の名前ではなかったなぜかゴッホピカソの絵をみた。

リン達はLA中の病院を探したらしいが、次の日はいなくなってたと知り、

CIAにトニーは聞いたが、命を狙ったそいつらが逆に殺されて何者かに

連れ去られたというだけだった。

瞳はもしかしたら怪盗Rの仕業かもしれないと薫の話から推理をして彼ら真剣に話し、リン達にしては珍しく信じてSNSを毎日検索した。