薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~サイドストーリー~

新倉 凛ことリンは蓮と違って女性に一途だが、女性には昔からよくモテた。

男らしいと男友達からもよくいわれる。

そんな彼は15歳の頃にクロムハーツに出会い、16歳で彼らの初ライブに行き、

上手ギタリストのRUIに衝撃を受けた。

メジャーデビューアルバムを聴いて今までにない感情が生まれてどうしようもなくなった。

それまでの平凡な人生が一変した。

たまたま転校生からインディーズアルバムを借りて聴いたりしていたが高校に入るまでは普通の洋楽好きだった。

そしてRUIになぜか強く惹かれ彼しかみえなくなりルイモデルのギターを買い、

同級生とクロムなどのハードコアのコピーバンドを組んだ。

それがそのまま卒業後、生まれ育った神戸から大阪にでてきて独り暮らしをして

いろんなバンドを組んで、ドーリスの前衛バンド「ダリア」を結成させてライブハウスに出始めた頃、憧れのクロムハーツが解散してしまった。

かなりショックだったがそのエネルギーをバンド熱に変えた。

そして初のアルバムを作り、ライブハウスなどでインディーズでアルバムを

売り、ルイにそのアルバムを送った一か月後にルイの死を聞いた。

かなりショックで最初は涙がでなかった。

ルイさんは俺のアルバムを聴いてくれたかな。。。

ぼんやりとそんなことを思いなから死が信じられず、築地本願寺へと向かった。

たくさんのファンの葬列の中に彼はいた。

黒い霊柩車がでてきて火葬場へと行ったあと、リンは気づいたらその車を追いかけて走っていた。

そのうちに追いつかずに転び霊柩車がみえなくなってしまった。

リンはその後、ライブハウスで彼の曲を演奏したときに彼の姿がみえた気がして

何かが崩れ落ちたように死が現実だと悟り、大泣きした。

そのライブハウスのステージで泣きじゃくりながら演奏したときに他のメンバーも

ファンも泣いてた気がする。

よく覚えてない。

1年だけなんばハッチへの出入り禁止を食らった。

「ドーリス」という新しいバンドになってから再びそのライブハウスでライブができるようになった。

そして奇しくも「DRAIN AWAY」の所属する事務所からデビューを目指して

上京しメジャーデビュー。

健たちは先輩にあたった。

健たちがデビューした一年後。

アルバムもその年に出した。

全国ツアーも成功して日本武道館でもライブができるようになった。

そのころまではよくファン食いをしてお持ち帰りをしていた。

打ち上げの時など。

2枚目のアルバムがでた頃にアジアツアーをした。

そのころに葵というヘアメイクの女性と出会い真面目につきあった。

葵一筋になった。

しかし、2000年にデビューしたドーリスはメンバーの金銭感覚が狂ってしまい、

音楽性の違いからよく衝突をするようになり05年のクリスマスに解散してしまった。

06年に仕切り直しをしようとしてLAに渡り、ラスベガスに行ってギャンブルにはまってしまったのが運のつきだった。

バンドをやってた頃にルイの友人からルイがリンの自主製作したアルバムを聴いて、

とても気に入ってくれていたことを知って涙を流したこともあった。

生きてたらラジオで流す予定だったこともあとでルイのラジオ番組のディレクターから

教えてもらった。

人生は皮肉なものだ。

今の俺はルイさんに会わせる顔がないと後ろめたかった。

リンはアリサにLAで出会い、スナイパーだと知っても好きになってしまった。

蓮はみんなでアリサの歓迎会と称した飲み会で酔いがまわり、アリサと付き合ってたと

ばらしてしまったので怒ったアリサはあるホテルのBARに逃げて自棄酒した。

そのことをレンは記憶を無くしていて覚えていなかった。

リンはすぐにアリサのあとを追い、一緒にBARで蓮との過去を知った。

二人はお互い酔った勢いでホテルに泊まり、関係をもってしまい朝帰りした。

アリサにはこのことはなかったことにしてといわれてショックだった。

しかし殺し屋の女だし怖いからあきらめようと思ったがなかなか忘れられなかった。

アリサの過去や性格など知れば知るほど好きになってしまう。

ディーンが彼女と別れてアリサと付き合い始めた頃もショックだったがあきらめることができなかった。

蓮がシンガポールからLAに一時的に戻ってきたときに、一緒にストリップバーへ行ったらなんとアリサがダンサーとして踊っていたので嫉妬とショックで彼女が休憩中に外に連れ出し、殴ってしまった。

「何してんねん。こんなことさせる男となんか別れろ!」

とアリサを無理やり抱こうとしたが頬をぶたれた。

「あなたに私の何がわかるの!?人を殺すのは許せてこういことをするのがゆるせないなんて矛盾してる。今回はたまたま標的が客の中に紛れ込んでたのよ」

レンはといえば、ショックで何もいえずにいた。

リンがアリサを連れ出すところをみてそれっきりだった。

昔の女とはいえ、ドン引きしていた。

リンは一人途方にくれた。

レンと呑んだが喧嘩別れをしてしまった。

リンは一か月後悩みに悩みとうとう我慢できずにアリサを連れてLAから逃亡した。

ディーンと瞳とタクヤとトニーは驚き、呆然自失した。

トニーは「あいつらとうとう逃げた。まるで昔のレンみたいじゃないか。。。」と一人つぶやいた。

二人はそれきりLAにもどらなかった。

まるでボニー&クライドみたいだとアリサは自分達に呆れて苦笑した。

テキサスのホテルにきたときに「ねぇ、やっぱり戻ろうよ。絶対トニー達に捕まるって」とリンに心配気に言ったが「今更後戻りできん。戻ったところで半殺しの目に遭うだけやしどうにもならんやろ」と開き直った。

アリサも嫌々、ストリップをやっていたのでそれ以上何もいえなかった。

そして、NYの空港からなぜかレンのいる香港へと渡った。

その間にクロムハーツが再結成をしてアメリカツアーをしたのでそのライブをみて

アメリカをあとにした。それ自体はすごく嬉しかった。

LA生活最後の記念になった。

ルナマティーノも再結成をしていて、ちょうど香港でその記者会見をしていたので

偶然ダブった。

レンにもあいたかった。

しかしいつもすれ違いでなかなか会えなかった。

香港で二人は途方にくれて、広東語が話せるアリサのおかげで、

アリサの昔の知り合いの紹介で新しい仕事に就いた。

「フェイ」というBARのウェイターをした。

女性の名前。

ゲイバーはさすがに断った。

アリサは高級の台湾料理店のウェイトレスをした。

リンは今度は麻雀にハマり勝ったり負けたりして借金を作ってはLA時代の

お金を切り崩して返したりした。

アリサも昔雇われていた香港マフィアが店にきてまた一緒にコンビを組まないかと誘われたが、足を洗おうとしていたので断ったが友人付き合いは続いていた。

西村豹達と再会し一緒にレンに会いにいくまでスナイパーにまた戻るとは夢にも思わなかった。

そして今、日本の東京に数年ぶりに帰国したが故郷の神戸には帰ってない。

動画サイトに曲にレンのギターを入れてツィンギターという形で投稿したらアクセスが飛ぶように伸びた。

そして、HPにルカという25歳頃のファンからメールがとどいた。

昔「ドーリス」のファンだったことや「横須賀事変」に救われたこと。

RINの大ファンでライブにも足を運んだこと。音や曲がそっくりだから本人じゃないかと書かれていたが、自分もファンだったから偶然だし嬉しいとだけ返信した。

それきりこなかったが彼女のことが気になった。

ルカはキャバクラでバイトしながらドーリスのコピーバンドを組んで生活をしていた。

それ自体は本当に嬉しかった。

自分達のしてきたことが無駄じゃなかったと生まれて初めて思った。

偶然彼女の勤めているキャバクラに足を運んだら出会ってしまい、ルカに「もしかして

RINさんですか?顔がそっくりですね」といわれてビビった。

「よくいわれる」とだけ答えたが内心かなり動揺していた。

すぐに帰ろうとしたが、ルカにLINEのメアドと電話番号と住所まで書かれてる名刺をもらい、「今度ライブハウスにきてください」と念をおされた。

リンは困ってしまった。

おまけに最近奈々緒のボディーガードをしてから奈々緒は滝川と別れたばかりなので

レンのしたことで気持ちがすごくわかるので相談に乗ってるうちに恋心をもたれてしまった。

アリサとはそのことで最近ギクシャクしてしまっている。

リンはアリサしかみえてないのに。

でも嫉妬されてることは薄々感じた。

リンは自分のファンが狙われたりこんな目に遭うのは辛いからレンにやめるように説得したが応じなかった。

案の定、変な奴しか狙わなかった。

不幸中の幸いだがそれでもレンのしたことが許せずにいた。

滝川のことも西村にも怒りを感じていて、距離を保っていた。

ディーンとも。

リンはタクヤと瞳とだけ仲良くした。