薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~リベンジ~

6年前、京子が死んで葬儀がすんだ数日後に俺は九龍(クーロン・カオルーン)という場所で謎のイタリアン・マフィアのボス立花(立花)という男に出会った。

彼には数人の白人美女の取り巻きが数人いて、秘書という名目のデイジーというイタリア人女性と暮らしていた。

彼は推定50歳だというのにとても若くみえた。

香港にイタリアマフィアの裏切り者が逃げてきたので探しに来たといっていた。

彼は俺の評判を聞いて、京子を殺した男を知ってるといってきたので「オードリー」というワイン専門のイタリアンレストランで待ち合わせをした。

話を聞いたら俺を雇っていた組織の奴らだった。

俺の代わりに殺した男だった。

俺は立花から名前を聞いてすぐに顔を思い出した。

怒りと憎しみが俺の心を襲った。

「どうする?」といわれた。

俺は早速お礼を言って店をでようとしたら「今度は俺の下で仕事をしないか。ここが気に入った。裏切り者は俺の隠し持ってる財産を持ち逃げしたんだ。人手不足でね。

あいつを捕まえて財産を取り戻すまでだけでもいい。お前を気に入った。

いい顔してるよ。あんたは」と屈託のない笑顔でいわれた。

俺は話をしているうちに彼に魅力を感じた。

舎弟が一人いた。イタリアのローマではコーディネートをして手下たちに慕われていた。本名を聞いたが「立花X」といった。

日系人らしいがなぜ今までローマに住んでたのかは教えてもらえなかった。

逆らったら殺されるんじゃないかと思い、引き受けてしまった。

英語とイタリア語と日本語を流暢に話す男だった。

俺はそいつをボスと呼ぶことにした。

早速殺した相手が泊まってるホテルを教えてもらい、あるビルの屋上から窓ガラスごしに銃を持ち、映った奴がホテルのプールで酒を飲んでるところを狙い、狙撃した。

プールの水は血に染まり、仇は即死した。

立花は俺を気に入り、結局彼の下で半年仕事をすることになった。

「オードリー」という店は地下にクラブがあり若者たちが踊る娯楽の場所でも

あった。

クァンとはあれ以来会ってなかった。

どこかでのたれ死んでるだろうと思った。

立花は行きつけの店「フェイ」というBARを気に入っていたが、

よくデイジーと二人でデートをそこでしていたので俺も含めた手下たちは一度も連れていってもらえなかった。

俺はその店に行く暇はなかった。

まさかそこでリンがウェイターをしているとはずっと知らなかった。

立花がウェイターのリンのなじみ客になり、ロマネコンティをボトルキープしていた。

アリサのいる台湾高級料理店にも俺は一度も行かなかった。

立花とリンは打ち解けてよく話しをするようになっていた。

コーディネート役の舎弟も時々行っていたらしい。

俺は立花Xによく「オードリー」でシャンパンもたくさん呑まされたがなかなか酔えなかった。

その店以外の香港の居酒屋ではすべての酒を飲みつくし、出入り禁止になったほどだ。

彼は裏切り者がいそうなホテルやクラブを探して、俺に匿っている奴を全員殺すように命じた。

俺は仲間らしい奴を次々と殺し、居場所を聞いたがまだ見つからなかった。

顔と名前は聞いてたのでいそうな場所をしらみつぶしに探した。

敵も必死で立花Xの命を狙っていたので刺客がよく俺のところにきて殺そうとした。

俺はそいつを容赦なく銃で殺した。

一人、300万ドルの報酬をもらった。

オードリーには猫が一匹住みついて、店主が面倒をみていたので俺もその猫を可愛がった。

猫をかわいがっているときだけ心が癒された。

当時の俺はアレックスと名乗っていて、縮めて「アレン」と立花やその仲間に呼ばれていた。

「裏切り者」はしぶとくて、立花の手下を何人も殺されたので、俺は居場所を突き止めることが困難だった。

そいつの仲間は俺のことも恐れていた。

裏切り者の居場所を運よく突き止めて場所へ向かったりもしたが、必ず守る香港の殺し屋が俺を殺しにきて銃撃戦になり、殺し屋を殺して奴のいる場所へ向かったがいつも

逃げたあとだったので悔しい思いをした。

立花に合わせる顔がなかったが、それでも俺の業績をねぎらってくれてよくオードリーで酒と食事をおごってもらった。

酔った立花に酒をたくさん勧められて、トイレで吐いてしまったこともある。

よく手下たちと呑み比べをさせられた。

立花はその光景を笑ってみていた。

若いころはよくマフィア同士で殴り合いもローマでしたらしい。

舎弟から武勇伝を聞かされた。

その関係は約半年くらい続いた。

とうとう俺はその裏切り者がみつけて、お互いに銃を撃ち合ったがなかなか弾が当たらなかった。

弾がきれたとき、俺は近くにあった棒で殴り、向こうはナイフを持ってたので刺された。

俺はナイフを逆に奪い、刺し殺した。

ふらふらしながら、オードリーに寄り、マスターに医者を呼んでもらい、

アルコールで怪我の手当てをしてもらい、命だけは助かった。

立花は俺に500万ドルを報酬としてくれた。

立花は復讐を果たし、財産も取り戻してローマに帰国した。

そのときに「一緒にこないか。お前とまた一緒に仕事がしたい」といわれたが、

俺は京子のいる香港を去りたくなかったので断った。

立花は「今度ローマに遊びにこいよ。案内してやるよ。いいコーディネーターもいるしね」といって高飛びした。

今でもあいつは生きてるだろうか。

高美のボディガードをしながらそんなことを思い出していた。