薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~シンガポール・完結編1~

「出来た!」

ロイは新薬「フェニックス~不老不死~」の薬を遂に完成させた。

そして俺の部屋に薬の小瓶をたくさん並べて入れた黒いケースをもって入ってきた。

「これを飲んでみて。それからメイを始末しろ。」と命令して出て行った。

そのときだ。

どこから嗅ぎ付けたのかアリサがドアを蹴破って入ってきて俺がケースの中身を調べてる最中に瓶の全部を銃で撃ち、粉々に割った。

その衝撃で俺はすべての記憶を取り戻した。

薫や里緒との思い出。豹達を守るためにあえてRの仲間になったこと。

マヤと一緒に仕事をして賄い係やロイと彼女が肉体関係にあったこと。

俺とはいつも朝に二人で会話したりしてついに夜に一線を越えてしまったこと。

マヤはロイの仲間のふりをして危険な新薬フェニックスを米国で保管することにしていたこと。

金庫の鍵を開ける仕事やロイを狙うSPを狙撃していた日々。

アリサは「いいかげんに目を覚まして!ダイ!リンと豹ディーンもトニーも助けにきてるわよ」と叫んだ。

俺は我に返って「メイは?あいつはどこだ!?助けなきゃ。」

ユゆは新薬の一部フェニックスを入れた黒いケースを持ち出して逃げた。

メイの部屋に行き、殺されかけていたのを俺は助けて、ロイの仲間を撃ち殺し、

「早くこれを使って逃げろ!」とタイムスリップ用の腕輪を彼女に渡した。

メイは「ありがとう。もうひとつあるんだけどこれは蓮にあげる。さよなら。どこかであおうね。」と涙目になって別れの挨拶をした。

俺はメイから宝石のブレスレットをもらい、「ありがとう、またいつか会える日をまってる」というとメイは俺の頬にキスをして窓へ向かって走ったかと思うと目の前から消えた。

俺はマヤへの怒りを覚え決着をつけようと思ったがアリサが「豹が会いにいってる」というと聞いて急いで場所を聞いて走った。

もしかしたらマヤと心中するかもと危惧した。

一階ではロイの手下達とリンとトニー、ディーンが銃撃戦と殴り合いをしていた。

マヤと豹は海の浜辺にいた。

「久しぶりだな。マヤ」と豹は拳銃を彼女に向けていた。

俺は「やめろ!復讐をしても無意味なだけだ。」と叫んだ。

豹は俺にも拳銃を向けて「お前は俺の気持ちを知ってて裏切ったやろ。」と冷笑して言った。

「二人で俺を笑いものにしていた、、、違うか?」

「待て!俺も記憶を失ってて何もしらなかったんだ。ごめん。こいつとは何もなかった。」とつい嘘をついてしまった。

シンガポールでも初めて結ばれたときは嬉しかったのは否定できなかったからだ。

俺は愚かだった。

豹を笑いものにした覚えはなかった。

誘惑に負けてしまっただけ。

豹はマヤを撃とうと銃口を彼女に向けて一指し指で引き金を引こうとした時だ。

「私を殺してもかまわない。でもレンだけは撃たないで!お願い!」と叫んだ。

俺は耳を疑った。

この女は何を言ってるんだ?

豹は信じられないという気持ちとショックで顔が青覚めていた。

豹は空砲を鳴らして逃げた。

「マヤ、お前は今度は何を企んでる?まだ俺は利用価値があるのか」と今度は俺がマヤに銃を向けた。

「私を撃ってごらんなさいよ。貴方に撃てる?最初はフェニックスが目的で貴方やロイに近づいた。でも心が揺れた。これは事実よ。でも仕事に私情を挟まないのが私達の流儀なの。貴方の仕事もそうじゃないの?貴方はスナイパー失格よ」とゆっくりと俺の目を見据えて言った。

「お前は俺が記憶喪失なのを知ってて何も教えてくれなかったじゃないか」

「フェニックスの方が大事だから」と黒いケースをもってみせた。

俺はマヤを撃とうとしたが躊躇してしまった。

それもつかの間目をつむって彼女に向かって引き金を引いた。

マヤも殺して俺も死のう。

なぜかそう思い詰めた。

豹のためにも。

弾は黒いケースに当たった。

彼女は笑いながら投げキッスをして走って逃げた。

俺はその場にすわりこんだ。

「ちくしょう。」

俺は砂浜に涙を一滴零した。

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次の日、もう一人決着をつける相手がいたのでチャイナタウンの方へと向かった。

スーだ。彼女は待ち構えていたように黒いチャイナドレスをきて微笑を浮かべ、

俺に向かって銃を向けると弾が飛んできた。

俺は器用によけて、スーをスコープ越しに狙って撃った。

丁度、胸に当たった。

彼女はそれでも倒れながら「私の新記録。。。!」といいながら俺をめがけて撃ってきた。

俺はスーを哀れに思いもう一発撃った。

彼女は唇から血を流して絶命した。

死に顔はとても美しかった。

俺はリン達と帰りの飛行機の中にいた。

豹だけは別の便でLAに帰ったそうだ。

リン達に俺は謝った。

「ごめん。俺、お前らの事。。。」といおうとしたがトニーが止めた。

「この世界ではよくあることだ。あまり愛着を他人に持つと危険とリスクを伴う。

俺達みたいにな」と笑ってみせた。

俺は冷血なスナイパーにはなれそうもない。

LAの空港に着くと瞳とトシヤが出迎えてくれていた。

瞳は「ばかね」と言って俺にだきついて涙をみせた。

トシヤは「お帰り、蓮」と笑顔をみせた。

俺は胸がいっぱいになった。