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薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

「灰色の街」~彼女と過ごした冬~

俺はほとんど毎日のように中共と北の国の国境付近に行き、斜面の死角からスコープ

越しに亡命したきた家族を強制送還しようとする警備員を見て1人を狙撃した。

その後ため息をつきトラックに乗って香港に戻った。

とてもハードだった。

マフィアも亡命した家族に普通の人間を装って近づき、少女が一人でいるところを

みつけて誘拐した。

無理やり手紙を家族宛に書かせて(生活費を送ると言う内容のもの)、キャバクラ、

ホステス、売春宿まで斡旋した。

俺は雇い主のボスに彼女達の様子が知りたいと言ったらあるキャバクラを紹介してくれた。クラブなども。売春目的で男に近づく仕事だった。

俺はクラブやキャバクラに入って、彼女達の働きぶりをみた。

上手くやっていてこっちにきたときよりも体がふっくらとしていた。

外見も泥だらけだったのに綺麗に着飾っていて別人のようだった。

章子は悲し気に彼女達を眺めていた。

ホテルに戻り、下のレストランで章子と食事をして部屋に戻り、

彼女を抱きしめた。

彼女の体温はなぜか冷たかった。

京子を忘れたかった。

彼女のはだけた胸をみたら銃で撃たれた痕跡があった。

情事が終わった後、「ごめん、どうしても我慢できなかった」といいながら

まさかと思い背中をみたらなんと京子が撃たれた背中の痕跡もあった。

俺は驚愕した。

「お前、生きてたのか!?京子」と俺はありえない言葉を口走った。

章子は「一度は死んだ。正確にいうなら貴方が心配で戻ってきたの。貴方以外に私はみえないから気を付けて」と抱きついてきた。

これは夢ではなかった。

「京子。。。。」俺は強く彼女をしばらく抱きしめた。

数分後、我に返って彼女を突き飛ばした。

もしかして幽霊っていう奴じゃないか、これは。

「お前、成仏してなかったんか!?俺を迎えにきたのか」

章子、いや京子は「違う!貴方を助けにきたの。命があぶないから」

俺は恐怖と再会できた嬉しさと心はごちゃまぜになって頭は混乱していた。

「本当は双子はいないの。瞳とトシヤに気をつけて。もし会ったら。」

そういうと京子は消えたかと思ったら一階に瞬間移動して

また戻ってきた。

「ふぅ。幽霊は便利だわ。貴方を狙う奴がいないかみてきた。今夜は大丈夫よ。

安心して。」と笑顔で言った。

いや、安心しろって言われても幽霊と一緒にいるのに無理。

「私のこと怖い?スナイパーなのに」と京子は悲しそうに聞いてきた。

「俺霊感ないはずやし、夢かもしれへん。」これは夢なんだ、朝になればこの女は

双子の章子に戻ってると言い聞かせながら寝た。

朝目が覚めたら章子が俺の胸の上に覆いかぶさってきて俺の首筋にキスしていた。

体重は恐ろしく軽く上半身裸の彼女の背中の痕跡があらわになっていた。

「うわぁ!」俺は急いで跳ね起きた。

「何よ、今更」京子は腕組みをして微笑を浮かべていた。

「頼むから成仏してくれ。章子は何処だ!?怖くて逃げたのか?」

京子は「あれは貴方を怖がらせない為の嘘よ。章子は私。いつも行ってる台湾料理店の

店員にバレてしまったらまずいからあえて真実を語っただけ。映画のようなロマンチックな展開を期待してたのに。嬉しくないの?私はずっと会いたかった。」

「な・・・!俺もたしかに会いたいとずっと思ってた。これじゃ、仕事に支障が出るわ!幽霊と一緒に永遠に暮らせというんか」京子は「貴方が殺し屋をやめたら成仏するかも。」と京子は無理難題を押し付けてきた。

たしかに俺は京子が死んでから心が凍り付いていた。

人を殺すことをなんとも思わなくなっていた。

今回の依頼は北の国から亡命した家族を救い、2度と飢えないように衣食住を与えるかわりにマフィアは弱みにつけこんでひどいことをしてる奴らに雇われた。

いちいちそんなことを気にしていたら今の仕事ができなくなる。

この世界で生きてく為には情を捨てるしかない。

もう「Lotus」も聴いていなかった。

心を鬼にして生きると誓った。

もう誰も失いたくなかった。

「京子。。。会えて嬉しかった。でも、もう俺は以前の俺じゃないんや。忘れてくれ。

そしてあの世に戻れ」と俺は京子を銃で何発も撃った。

銃弾は京子の体が透けて数発、壁に埋まっただけだった。

彼女は笑いながら「そんなんじゃ私はいなくならないわ。

だってもう死んでるんだもの」銃声を聞いてホテルマンがドアを叩く音が聞こえた。

俺は恐怖とホテルマンに見つからないように窓から飛び降りて逃げた。

もう別のホテルに変えなきゃ。

俺はトラックに乗って国境付近へ行こうとしたら京子が「行かないで。私を1人にしないで」と黒髪を風になびかせて、目が紫色に変わった。

逆に今行ったら取り殺されるんじゃないかと思い怖くなり、とりあえず、今夜泊まる

ホテルを探した。

それから香港で有名な霊媒師も探し歩いた。

 

そのころ、瞳はある組織に雇われていて、次の依頼を受けて愕然とした。

標的はなんとレン・フォーチュンだった。

顔もやっぱり師匠として教えてくれた人物に間違いなかった。

スナイパーは標的を命令されたら、たとえ親兄弟、友人、恋人だろうと任務遂行しなければならない。

その組織はレンが邪魔だった。

国境付近の警備員と連携を保っていたからだ。

トシヤは「瞳、断れよ!お前の兄貴的存在だろ」と青くなって止めようしたが、

「ううん。殺る。場所はどこ?」と依頼主に聞いた。

やるしかない。

今までたくさんの標的を狙撃してきたがここまで心を乱されたことはなかった。

トシヤは自分もスナイパーなのを忘れて(人を愛することはできても、瞳の心は悪魔でしかない・・・?)と運命を呪い、絶望した。

蓮はどうでるだろう、瞳から逃げられるのか。