読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~彼女と過ごした冬3~

俺は霊能者を探しても見つからなかったので仕方なくホテルにチェックインした。

やはり受付係には京子はみえてないらしく「シングルですね。」といわれた。

京子は「セミダブルがいいなー。」と自分は寝る必要もないのにつぶやいていたが

聞こえないふりをした。

部屋に入り、ベッドに座って、ライフルに新しい弾を入れた。

自動銃の拳銃にも入れて弾が入ってる部分を手で回した。

そして撃つ仕草をした。

ため息がでた。

部屋をでるときに用心深くあたりを見回しながら外にでた。

電話ボックスに入り、シャオミンに電話をした。

リックと義理の兄が名乗っていたのでその名前で呼んだ。

「香港で有名な霊能者いないか」と俺は聞いた。

リックは「なんだ、変なもんに憑かれたか。」と笑っていた。

「本当にヤバイんだ。女性で」とだけいった。

「女の霊にまでモテるのか。羨ましいな」とからかわれたので

「冗談いうな。知ってるなら教えろ」と聞いた。

「あのばあさんなら知ってるよ。シナという霊能者。」

と電話番号と場所を教えてくれた。

九龍にいったらシナという霊能者がいた。

彼女に霊視とお祓いを頼んだ。

お金ならいくらでもある。

シナは「悪い霊でもなさそうだね。あんたを守ろうとしてくれている。

しかし、いつまでも一緒にいたら身がもたないだろうから一応除霊してみるよ」と

言って、別室に案内されて、俺はベッドに寝かされた。

そして太くて長い線香に火をつけて煙で全身を包んだ。

何かの灰を体に撒かれた。

ばあさんはお経を唱え始めた。

しばらく経ったあとすごい勢いでシナは風で吹き飛ばされた。

その間俺は京子に抱きつかれていた。

体が透けて感触を感じなかった。

京子は白いワンピースをいつも着ていた。

どうやらお祓いは失敗したようだ。

俺に水をかけたあと、「彼女はあんたに危険がなくなるまで離れる気はないようだ。

彼女を成仏させるにはあんた次第だね。」といわれて、いつもの半額を要求されて金を払って店をでた。

俺はなんだか落ち込んで「ジャッキー」に行き、台湾料理を一人分注文して食べた。

ホテルに戻ったあと、京子を抱きしめようとして手を伸ばしたが体が透けて通りすぎてしまった。

なんで最初だけ感触があったのか謎だ。

京子に聞いてみた。

「ああ、それは私が強く念じたからよ。今は体力が落ちてきちゃった。

ずっと貴方のそばにいたのに気づかなかったの?」としょうがないという表情でいった。

俺は呆然としてしまった。

「とにかく余計なことはするなよ」と言ってシャワーを浴びてベッドに寝た。

京子はバスルームを覗きにこなかったので複雑な気分だった。

なんだか怖さよりも切なさがこみあげてきた。

もう抱くこともできないのか。