薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~サイドストーリー~友也の苦悩~

友也は18になった頃、まだ薫とつきあっていた。

特に理由もないのに急に眩暈がしてよく倒れてしまうことがあってよく薫達を心配させた。

保健室に運ばれた。

失神したのだ。

保険の美人の先生は「原因がわからないけど、今度倒れた時は大学病院へ行ったほうがいいわ」と深刻な表情で言った。

そしてしばらくしてまた友也は眩暈がしてまた失神してしまった。

今度は体育の授業の時だった。

担任やクラスメイトのかすみ、義理の両親と一緒に友也は大学病院の診察を受けたが

どこも体には異常がなかった。

脳神経外科の教授に「たぶん、精神的なもんだろう。何かトラウマ的な物を抱えてるかもしれない。大学受験も控えてることだし。

心療内科に行くことをお勧めする」と言われた。

友也は全否定したがおばさんやおじさんに強く勧められて、初めて診療内科を訪れた。

俺はとうとう頭がいかれちまったのかー。

友也は自嘲気味にカウンセラーに色々話して、精神安定剤をもらった。

義理の両親は先生に尋ねてみた。

「彼は生まれた頃に両親を亡くし、貴方達が引き取って育てたそうですね。たぶん、彼もそのことを知ってるからトラウマに近い、寂しさから精神的に無意識に本当の両親の愛情に飢えていてこのような思春期に陥りやすい症状になってるのだと思います」と簡単に説明した。

おじさんとおばさんは言葉を失くしていた。

姉も弟も。薫や沢田アキラ、茜も心配した。

友也は無理に明るく振る舞い、「たいしたことねーよ。ただ、体力が落ちてるだけだから。受験も近いしな。俺勉強嫌いだから」と笑った。

アキラは「そっか。無理すんなよ」とだけ言った。

薫は事情をおばさん達から聞いて、心穏やかじゃなかった。

彼を支えてあげたい。

アキラ達も同じ気持ちだった。

友也は一旦、実家に帰ることになって荷物を整理していたら、実の父親が遺したフィルムを偶然みつけた。

急いで友也は別室に行ってネガを写真にした。

そこには生まれたばかりの友也と友明と美也が3人で仲良くソファに座っていた。

友也は美也に抱かれていた。

「親父。。。!」友也は涙が頬を伝って流れるのを感じた。

「こんな物遺して逝きやがって。。。へへ」

友也は泣き笑いの表情を浮かべた。

その現ぞうされた写真とフィルムをもってアパートを出た。

義理の両親にも誰にも言わなかった。