薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~サイドストーリー9~薫とヨシキの出会い

薫は美術教師との不倫の末に恋が破れ、絶望した。

三上先生ー。彼は奥さんとは一年前から別居していて冷え切った関係にあった。

絵のモデルになったことがきっかけで3か月だが濃密な時間を過ごした。

初めての相手だった。

ラブホテルで逢引きを繰り返した。

ブスだとクラスメイトにからかわれていた薫はいつも体を褒めてくれて女として認められてすごく嬉しかった。

お互いに情熱的で真剣に愛し合った。

友也は当然知らない。

誰にも言えない恋。

自分の描く油絵も褒めてくれた。

先生は薫に執着していた。

彼も美青年でモテた。

女生徒に人気があった。

三上の妻はもう三上を愛していなかった。

そばにいるだけで邪魔だと思い、彼の死を願うほどだった。

今のようにSNSがあれば毎日投稿していただろう。

いっそ愛人でも作ってくれればせいせいすると。

死ねばいいのにと。

薫は誰もいない美術室でも放課後、三上と愛し合った。

お互いに必要としていた。

誰もクラスメイト達は薫に彼氏がいるとは思わなかった。

だが、ホテルから出てくるところをある女子生徒にみられてしまった。

彼女もまた三上に片想いだった。

彼女は嫉妬のあまり、三上がある女子生徒と不倫の関係にあると学校中にビラを学校の屋上から撒いた。

学校中で相手は誰かと話題になった。

三上は薫とアイコンタクトを取り、メールをした。

「何も心配するな」とだけあった。

彼は職員室に呼ばれて、事実確認をされた。

三上は薫の名前は出さなかったが認めてしまった。

妻も逆上した。

それまで邪険に扱っていたのに。

離婚届けを突き付けて出て行った。

三上は離婚届けを出し、学校にも辞職願いを出して、

薫になにも告げずに去って行ってしまった。

薫は絶望した。

死のうと思い、

その日の放課後、踏切りを超えて線路に飛び込もうとした瞬間、手を引っ張られて元に

戻された。

電車が目の前を通りすぎた。

「おい!何してんだよ!?」

横をみたら特攻服に身を包んだ、金髪のロンゲの男に声をかけられた。

クロムのKANONに瓜二つだったのでびっくりした。

立花も似ているから世界で3人目の男だろう。

「離して!」と言いながら薫は泣きじゃくっていた。

「俺、柳沢夜詩貴。ヨシキっていうんだ。隣街に住んでる」

夜詩貴はたまり場になってる自分の部屋に薫を招きいれた。

不良っぽい少女と少年がたくさんいた。

少しビビった。

夜詩貴から缶ビールをもらって初めてお酒を呑んだ。

とても苦かった。

「私は如月。。。薫」

次の週末に会う約束をした。

族の集会だった。

夜詩貴はその時、レディースの女と付き合っていた。

「薫ちゃん、、、だっけ?今度の週末きて」と笑顔で言って家までバイクで送ってくれた。

次の週末、湘南まで夜に出かけて行った。

もうどうにでもなれという気分だった。

それに、夜詩貴に少し興味を持った。

たくさんのバイクがあった、族の集会。

今どきいるんだ、と薫は驚いた。

薫は夜詩貴の後ろに乗った。

バイクを走らせながら夜詩貴は言った。

「薫ちゃん、俺と一緒に死ねる?」

「え?」薫は聞きなおした。

夜詩貴はスピードをあげてバイクを走らせた。

薫は必死に彼の背中にしがみついた。

彼女は嫉妬していた。

だが、夜詩貴が族のリーダーに可愛がられていた為に、レディースのみんなからも薫は

気にいられた。

バイクの乗り方を教えてもらった。

部活は休みがちになっていった。

茜は心配した。

薫の両親は放任主義だった為に何も子供の事は知らなかった。

母はピアニストなのでいつも海外に遠征でいなかったし父親も夜遅かった。

友也に惚れるまで集会に出続けた。