薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~紫のナイフ3~

「私、実はSEX依存症なの」と雪乃はうつむいてペリエを呑みながら打ち明けた。

凛は息を飲んだ。

雪乃が樹を愛しながらも、ファンレターの連絡先にメールをしてお気に入りの男性と会って、何人もの男性と肉体関係をもっていたのだった。

「樹には知られたくない」と涙目で訴えた。

凛は「なんで俺に?カウンセラーにでも行けばええやろ」

とグラスの中のペリエを一気に飲み干して言った。

「あなたの職業を知ったから。私はもうほとんどの男性と縁を切ろうと思って元に戻りつつあるわ」と雪乃は少し怯えているようだった。

「ある男性に脅されたの。私のプライベートを晒すって。多額のお金を要求された。」

そういうことか。

凛は納得した。

「誰や?言えない相手か?俺らには言えるやろ。」

「ある女性の夫を私が寝取ったと不倫を週刊誌に売るとか。バックには桐生会がついてるって。最初はハッタリだと思ってた。でも最近誰かにつけられてる気がするの。私は怖くなった。墨入れた画像つきのラインがきた。もうあることないこと書かれてしまう。私のバレエ人生終わりだわ。」

と雪乃は涙目になっていた。

「人のもんとったんやから自業自得」といいかけて自分の事まで思いだして黙った。

「俺はアコギな仕事しとるから人生外れてるけど、あんたにはそうなってほしくない。

なんとかする。」と約束した。

「ありがとう。」雪乃は顔が明るくなった。

凛は「ほな、もう遅いから帰る。」とマンションを出た。

外に出たら、誰かとぶつかった。

だれかと思ったら高美だった。

金髪の長髪が風になびいて美しい。

いつも白いガーゼシャツに青いダメージジーンズ。

蓮はこんなのが趣味なのか。

遊ぶ女はいつも巨乳なのに。

「お前、わざと二人きりにして嵌めようとしたやろ」と睨んだ。

「ばれた?雪乃みたいな女、私大嫌いなの」と舌をだして肩をすくめてみせた。

「樹に目を覚まさせようとして結人に相談したら、脅した相手がマジで桐生会という所に入ってた堅気じゃない奴だと結人が調べて発覚してまずいと言ってきた。このままじゃ私まで潰されちゃう。どうしよう。」と不安げな高美。

「一回五十嵐刑事に相談してみる」と凛は高美に約束して豹にスマートホンでメールをし、桐生会の会員全員調べるよう頼んだ。

豹は面倒くさそうに了解した。

凛は酔いつぶれているであろう流香を迎えに行った。

 

翌日、俺は凛に呼び出されて五十嵐刑事に会いに行った。

五十嵐は呆れていたが、「まぁいい。テロ事件はまだ起きてないし、ディーンとトニー、南条と西野にテロ組織の件は任せておけ。あと新しい秘書も今日から配置させる。お前ら5人はこの件が終わったら戻ってこい。」と大目にみて言ってくれた。

「なんで私まで?」と不機嫌な様子で西野かんながきた。

相変わらず京子に似てる。声もなんとなく。でもー。

どこか違う。当たり前か。俺は見惚れていた。

瞳やトシヤまで雪乃の事件に駆り出された。

「私達は事件が起きるまでは手を出せないのよ。」

とかんなは腕を組んで言った。

「今から起きるよ」と俺は彼女を外に連れ出して無理やり抱き寄せてキスをしたら、

強く頬をぶたれた。

「今度こんな真似をしたら公然猥褻で逮捕するから」とスーツの奥から手錠を出して

俺の手にかけた。

「お、おい!」俺は焦った。

かんなは「さ、あんた達の事務所を案内して。着いたら外すから」と無表情で歩いて行った。

凛は手錠をかけられた時に外にでてきたので「そういう趣味なん?あの刑事」と

声を出して笑っていた。

俺はがっくりと肩を落とした。

なんか最近女運を使い果たした様な気がする。。。

テロ組織撲滅班に俺達の穴埋めとして元テロリストの井川由美子が配属された。

一時的に女子刑務所から釈放された。

美人で胸も大きかった。

その頃、雪乃はバレエのレッスンを熱心にしていた。

後日、豹が桐生会を調べたら、下っ端に5人のスカウトマンがいることがわかった。

大宮の半グレみたいなスーツを着ていた。