薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~サイドストーリー10~蜘蛛になったロックスター

クロムのギタリスト、RUIが旅立ってから3年になる。

友也は高1になって初めて独り暮らしをした。

同じpink色に髪を染めて、ライブの時は後ろに三つ編みの長いエクステをして同じケイクをしてアキラやヨシキのいる高校の文化祭で初ライブをした。

他校の生徒とバンドを組んで以外と好評だったので手ごたえを感じた。

それからバイトしながら女をアパートにほとんど毎日連れ込み、夜はスタジオで練習に明け暮れた。

練習が終わったあと、メンバーでベースやってる奴の家が居酒屋兼ラーメン屋だったのでみんなで寄って一杯食べて、帰る毎日だった。

練習中は楽しかった。

放課後はほとんど、欲望に任せて生きていた。

休憩時間はボーカルの彼女が差し入れにバーガーをもってきてくれたり、隣町の高校のヨシキがスタジオに遊びにきたりそれなりに楽しかった。

クロムやルナのコピーはもちろんダムドのナンバーまでやった。

週末は、横浜や川崎のライブハウスでセッションライブを行い、

友也の高校の女性徒もみにきていた。

ライブ後の打ち上げは煙草やお酒を持ち込んでパーティーをした。

ファンのお持ち帰りも当然した。

クロムやルナが解散するころまでコスプレの女子チームの写真をとってあげた。

学校ほど退屈なものはなかった。

しかし写真部に入ってるのでやめれなかった。

親とちゃんと卒業するのを条件に今の1人暮らしを楽しんでいる。

友也のクラスはグループごとに個性が違った。

コギャルグループからは何かと噂をされた。

友也は保健室の美人な先生にちょっかい出したりした。

クラスの中で時田というゲイの男がいつも俺を観察していた。

放課後、何気なく図書室によったら声をかけられた。

それ以来、なんとなく親しくなった。

彼は大人びてみえた。

友也はRUIの月命日には毎月横須賀に行っていた。

そして、三浦に別荘があることを知った。

松本友明と美也の友達がよく遊んでたコテージ。

時々、時田をつれて、ワインセラーの部屋からワインを持ち出して、こっそり二人で飲んであそんだ。

時田は彼氏を連れてくることもあった。

逗子でナンパしたらしかった。

完全に不良。

教師には髪を黒く染めろと毎回職員室に呼ばれて注意されたが「地毛です。」と言っては困らせた。

もし丸刈りにされたら自主退学しようと思った。

時田は天然パーマなので同じく先生に呼ばれたので赤ちゃんの頃の写真をみせて

天然パーマの証拠までみせたのにストレートパーマにしろと叱られ「パーマは校則に違反するんじゃないですか?」と言ったら、教師は顔を真っ赤にして「口答えするな!」と拳で時田の頭を小突いたそうだ。

あれ以来、二人は何もいわれてない。

「ここ、よく遊びにきたりするの?家族で。」と聞かれ、友也は「いや、親父達はきてないよ。樋口家の伯母さん達がきたりするみたい。」と答えた。

家を出る前はここによく忍び込んで考えごとをした。

姉の沙耶とはよくここでデートをして、15の頃は愛し合った。

夕方には家に何事もなかったように帰った。

今は誰も呼んだことはない。

時田を除いては。

端正な顔立ちの彼はミステリアスで一緒にいてとても落ち着いた。

海の波の音が静かに聴こえて、二人黙って過ごした。

時田はいつも読書をしていた。

友也はギターをつま弾いたりした。

アパートはラブホテルがわりにクラスメイトや先輩に貸していた。

バイトやスタジオに行く時間に。

今はそれなりに楽しい。

時田には勉強を教えてもらった。

3年間同じクラスになるとはこの時は思わなかった。

今でも原宿に行くとクロムやルナのコスプレチームは健在だった。

おまけに神宮橋をはさんでドレインアウェイやピエロのコスプレチームが喧嘩をしていた。

面白いので写真を撮った。

渋谷でコギャル系がいて、ナンパしたが失敗した。

昼ごはんは友也のファンが手作り弁当を作ってきてくれるので昼飯は不自由しなかった。

RUIのパートをコピーするのは難しかった。

でも楽しかった。

中学時代はライブに行きまくったが今は自分のライブで忙しい。

20年後、ヨルダンへ取材に行くことになるとは思いもしなかった。