薔薇色の人生 Ⅲ

はてなダイアリーで書ききれないことを書きます。スピリチュアルなど。よろしく。

灰色の街~紫のナイフ22~

俺はバレンタイン当日に杏子からウィスキーボンボンをもらい、林檎を寝かしつけてから、リビングでジャックダニエルのロックを乾杯して呑んだ。

今日も過酷なドレインのライブリハがあった。

あいつらは粗削りだが、パワーは結成して20年も経つのに衰えていなかった。

俺を狙った怪しい奴らはまだ現れなかった。

豹は来年デビューする新人の瑠離(るり)という女性シンガーの作詞をやってほしいと頼まれていた。

高美はきっと彼女を潰しにかかるだろうと老婆心ながら案じた。

今夜も杏子をチョコのお返しにキスをして、ベッドに押し倒した。

「ホワイトデーも期待してるわ」と笑いながら彼女は俺の首に腕を廻した。

今夜はマヤのことが脳裏にかすんだ。

慌てて打ち消した。

どうも、杏子との情事はなかなか集中できない。

杏子は子供が起きないように声を押し殺していた。

翌朝、酒が抜けないまま出社した。

リクはすでにきていたので俺はアンプとギターのニューニングをセッティングした。

「お昼に一緒に飲まへん?」とジャックダニエルを鞄から出して俺を誘った。

「いや、俺は一応本業はリクさんの警護ですから」と丁重に断った。

「お前、俺と瓜二つやから、俺が倒れたら、ライブでてくれへん?」とリクに頼まれて、苦笑するしかなかった。

流石の俺もリクほどの腕はないからその時はエアギターでごまかすしかないなと思った。

「困りますよ、リクさん体調管理はしっかりしてください」と杏子がたしなめた。

他のマネージャーやスタッフは俺達を髪型で区別していた。

同じ髪型はしないでくれと頼まれていた。

コアなfanはさすがに俺達の違いが判別できるようで、流石、リクギャと感心した。

他の4人もそれなりに対応しているようだった。

豹は職業病で5人の経歴を調べて俺達に渡した。

フロッピーデスクにコピーをして。

豹は檸檬に「あ、苺ちゃんパパ」と言われて絶句した。

京也もショックを受けていた。

瞳は爆笑していた。

桐谷とアイジは手下の真世(まよ)という男を新しく迎えて、俺達の動向や、連続殺人事件を見守っていた。

楓もなぜかその中に入り浸っていた。

桐谷に気に入られ、楓はキスをした。

「そちらさんも大変だねぇ」と連日の報道ニュースを観ながら桐谷はいった。

コウも神崎マヤの腰に手をあててTVをみた。

「熟女は嫌い?」とマヤは拗ねたように潤に聞いた。

「若い子が好きだから」と彼は応えた。

「まや子は美魔女だからね」とコウはマヤの胸を見て言った。

「血の匂いがする」とアジトに帰ってきた楓をみてかんなはつぶやいた。

楓は「あの6人の男性の中に必ず星がいるはず。しかも二人をあいつらが殺してる」とかんなに報告した。

「なかなかボロをださないな、さすがテロリストの手下のチンピラ。」と五十嵐刑事は忌々しく言いながら愛読書の「アドラー心理学」を読んだ。

容疑者はすべてアリバイがあった。

楓は五十嵐に「この本も参考にされてはいかがでしょうか」と松田友美の新刊「沈没船の謎」という本を差し出した。

「お、サンキュー、南条くん」と心理学の本に目を通しながら本を受け取った。

響は裕木達に珈琲をテーブルの上に置いた。

彼等にも可愛がられた。

由美子は新たな5人にもテロリストのシミュレーション講習をした。

そして、杏子は何を思ったか三田純という吉永小百合ファンの家政婦を子守りがわりに雇った。

保育園の送り迎えも彼女がしていた。

俺は三田純に一目ぼれされて困ってしまった。

あまりにも熟女すぎた。

毎日頬を染めて俺を見つめるものだからリクの警護をやめたくなった。

相変わらず関係は続いていたが。